こんにちは。恋するアラサーOL、みなみです。
今回は2歳年下の優等生・桐島くんと2度目のご飯、2次会編です。
(前回記事はこちら)
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「2軒目いきません?」
桐島くんのお誘いに、ちょっと逡巡して「いいですね」と返事をした。
あまり長時間、人といるのは得意じゃない。
それでも〝まだ一緒にいたいな〟と思わせる安心感が桐島くんにはあった。
(でもなぁ…)
刺激を欲しがる私の悪い癖が出る。
(優等生すぎる…?もう少し、ときめきたいんだけどな)
傷つくのは嫌なくせに、恋に振り回されるのを期待している。
壮大な矛盾。
少し歩いてたどり着いた2軒目はワインがメインのほっこり系バー。
「みなみさん、なんで今まで誰とも付き合わなかったんですか?」
「えー、何でかな」
「ご飯行ったりはしてましたよね?」
「それくらいはあったわよ」
「付き合わなかったのはなんでですか?」
「う〜ん…」
今までの会話はテンポよく進めてきた癖に、この質問に関しては違った。
目的の答えを探るのに、方向性を変えて質問を投げかけてくる。
本音で答えなきゃ、ダメみたい。
「う〜ん、私ときめきたいんだよね」
「いい人だなって人は何人かいたし、断るのはもったいないなって思う人もいたんだけど…ときめかなかったの」
「みなみさん、どういう時にきゅんとするんですか?」
(なんかそれどっかでされた質問だな…)
あぁそうだ。
前に健太に聞かれたんだ。
そのときはかわいい回答できなかったなぁ。
と思いながら、でも一回出した答えだからすんなりと答えられた。
「最近きゅんとしたのは、後輩から〝みなみさん帰っちゃうんですか?〟って上目遣いで言われたときとー、別の後輩くんの突然のタメ口かな♡」
その答えを聞くと、桐島くんはふっと笑って言ったの。
「え?それでときめくんですか?」
「みなみさんって意外とチョロいんですね笑」
突如優等生の仮面を脱ぎ捨てた桐島くんがニヤリと笑う。
え、そんな引き出し持ってたの?
あっけにとられたのも束の間。
すぐに優等生の顔に戻ってしまった桐島くん。
「でも、ときめくのはいいことですよね」
私はいま、君にときめいたよ?
ーーーーー「すっごい隠し球もってるかもよ」
高校の同級生、珠ちゃんの声がフィードバックする。
優等生?
それともチャラ男?
キミの本当の顔はどっち?
次の日の朝LINEが届いた。
「良ければ、またご飯いきませんか?」
3回目、いっちゃう?
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