桐島くんと2度目のご飯②

こんにちは。恋するアラサーOL、みなみです。
今回は2歳年下の優等生・桐島くんと2度目のご飯、2次会編です。
(前回記事はこちら)

*******

2軒目いきません?」

桐島くんのお誘いに、ちょっと逡巡して「いいですね」と返事をした。

あまり長時間、人といるのは得意じゃない。
それでも〝まだ一緒にいたいな〟と思わせる安心感が桐島くんにはあった。

(でもなぁ

刺激を欲しがる私の悪い癖が出る。

(優等生すぎる?もう少し、ときめきたいんだけどな)

傷つくのは嫌なくせに、恋に振り回されるのを期待している。
壮大な矛盾。

少し歩いてたどり着いた2軒目はワインがメインのほっこり系バー。

「みなみさん、なんで今まで誰とも付き合わなかったんですか?」
「えー、何でかな」
「ご飯行ったりはしてましたよね?」
「それくらいはあったわよ」
「付き合わなかったのはなんでですか?」
「う〜ん

今までの会話はテンポよく進めてきた癖に、この質問に関しては違った。
目的の答えを探るのに、方向性を変えて質問を投げかけてくる。

本音で答えなきゃ、ダメみたい。

「う〜ん、私ときめきたいんだよね」
「いい人だなって人は何人かいたし、断るのはもったいないなって思う人もいたんだけど
ときめかなかったの」
「みなみさん、どういう時にきゅんとするんですか?」

(なんかそれどっかでされた質問だな)

あぁそうだ。
前に健太に聞かれたんだ。
そのときはかわいい回答できなかったなぁ。
と思いながら、でも一回出した答えだからすんなりと答えられた。

「最近きゅんとしたのは、後輩から〝みなみさん帰っちゃうんですか?〟って上目遣いで言われたときとー、別の後輩くんの突然のタメ口かな♡」

その答えを聞くと、桐島くんはふっと笑って言ったの。

「え?それでときめくんですか?」
「みなみさんって意外とチョロいんですね笑」

突如優等生の仮面を脱ぎ捨てた桐島くんがニヤリと笑う。

え、そんな引き出し持ってたの?

あっけにとられたのも束の間。
すぐに優等生の顔に戻ってしまった桐島くん。

「でも、ときめくのはいいことですよね」

私はいま、君にときめいたよ?

ーーーーー「すっごい隠し球もってるかもよ」

高校の同級生、珠ちゃんの声がフィードバックする。

優等生?
それともチャラ男?
キミの本当の顔はどっち?

次の日の朝LINEが届いた。

「良ければ、またご飯いきませんか?」


3
回目、いっちゃう?

 


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