こんにちは、恋愛大好きOLみなみです。
みんな、運命の人って信じてる?
私は信じてる。
占いも大好きだし、スピリチュアルな話も大好き♡
最近デートを重ねている桐島くんは…運命の人なのかしら?
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「着いたら連絡するので、家にいてください(^^)きょう寒いので!」
1月の頭、少しばかりの雨模様。
桐島くんとの待ち合わせの時間がせまっていた。
前回「昼間に会うのはデート」って自分で線引きしてしまったせいもあって、いやでも意識してしまう。
〝きょうはデート〟
最初は牽制したつもりだった。
「まだあなたを意識していませんよ」って。
その牽制を、やすやすと乗り越えてきた桐島くんにときめかなかったと言えば嘘になる。
いつもより丁寧にメイクをして、前日にしっかり用意した服を着る。
…私、たぶんワクワクしてる。
「着きました!みなみさんの家の近くの駐車場にいます」
桐島くんからのLINEを受けて駐車場につくと、かわいい車が止まっていた。
水色のパオ。
「お待たせしました♡」
「明けましておめでとうございます」
「明けましておめでとう」
他愛もない話をしながら、地元で有名な神社に向かう。
きょうは少し遅めの初詣だ。
鳥居をくぐり、鐘を鳴らす。
正直、雑念がよぎってお参りどころじゃない。
「桐島くんと付き合うことになるのかな?」
神さまに聞いたところで、答えなんて返ってこないのに。
その雑念が良くなかったのだろうか。
お参りのあとに引いたおみくじは吉。桐島くんは小吉。
あーあ、ここで2人とも大吉とかだったら運命感じられるのになぁ。
この年になっても、まだ“運命の人”を待っている。
私ってちょっと痛い女?
でも、みんなだって期待してるでしょ?
運命ってやつを。
“運命を期待する人が多い”
その仮説を裏付けるように神社からほど近い本屋さんの前にも、今年の運勢を占う本が平積みになっていた。
「あ、僕毎年この占い参考にしてるんですよ。見てもいいですか?」
「私も見てるよ〜。桐島くんは何星人?笑」
2人で占いを覗き込む。
「桐島くん、今年運勢良いみたいね」
「みなみさんはどうですか?」
「私も結構いいみたいよ」
「相性も見ましょうよ!みなみさんは何星人なんですか?」
どきどきしながら、相性占いのページをめくる。
ーーー仕事でもプライベートでも最高の相性!結婚するなら今年が吉。
高校生の頃だったら、きっと無邪気にはしゃげた一文に固まる。
この年になると「結婚」のワードがやけに重い。
さっきまで“運命”を望んでいたくせに、いざ運命に後押しされると怖気付く。
もっとライトな一文なら良かったのに…!
ねぇ、今何考えてるの?
私にどこまで本気なの?
こう思っちゃうってことは、桐島くんのことやっぱり好きなんだろうか。
「相性いいみたいですね♡」
「そうですね!このあとどうします?」
解散にするか、夕食まで引っ張るか。
きょうは午前中から一緒にいてすでに夕方だ。
普段の私だったら解散にする場面なんだけど…
おかしいな。
一日一緒にいたのに、もうちょっと一緒にいたい。
基本的に、私はひとりが好きだ。
人と長く一緒にいるのは、疲れる。特にこんな出会ってまもない人とは。
こんなに一緒にいて疲れない人は中々いない。
一方で、桐島くんが自分の意見を言わないことも気にかかった。
もう帰りたいと思ってるのかな?
「ご飯も食べて帰りましょうか?」
「そうしましょう!」
同意されたものの、不安は残る。
告白してくる気配もない。
どういうつもりなの?
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