大量の文句が書かれたLINEが返ってきてから1ヶ月。
私は返事を返さなかった。
涼真からの動きもなかった。
私は別れを告げたんだから。
ここで縋ったら全てが台無しだ。
あと1週間、涼真の動きがなかったら“切り札“を使う。
だからそこまでは絶対に何もしない。
そうは決めていても、毎日ラインをチェックしてはため息をつく自分が嫌になった。
今の涼真と将来を考えたって、幸せになんてなれやしないのに。
そんなことを考えながら、パソコンに向かっていると後輩の健太が声をかけてきた。
「せーんぱい!最近どうなんです?」
「…こんな感じ」
涼真との一連のLINEを見せる。
なるべく自分の感情が伝わらないように、細心の注意を払う。
健太にはフラットな状態で見てほしかった。
もしかしたら私が悪いのかもしれないから。
健太がLINEに目を通す。
「え?!こんなん言いがかりじゃないですか?!このLINE矛盾だらけですよ?!」
健太の反応に、自分の感覚が間違ってないんだなと安心する。
と、同時に堰を切ったように涼真への不満が溢れ出た。
「だよねだよね!!!!おかしいんだよ!!」
「打ってる最中におかしいって自分で気付かなかったんですかね?これ音読してもらった方いいですよwww」
健太も言いたい放題だった。
「せんぱーい、マジでもっといい人絶対いますって」
健太が呆れ顔で、そう言ってきた。
そうよね。頭じゃ分かってるんだけど・・・。
ねぇ涼真。
本当にこれで終わらせるつもり?
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