桐島くんと2度目のご飯

こんにちは。みんないい恋してるかな?
恋愛大好きアラサーOLみなみです。

気になる人と会うときと、女子会ってなんで服に気合いが入るんでしょうね笑

さてさて、きょうは2歳年下の好青年・桐島くんと2度目のご飯にいったときの話。
(1回目はこちら)

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「えー、どうしようかなぁ

私は鏡の前でファッションショーを繰り返していた。
桐島くんの好みの系統が分からないから、結構悩む。前回はかわいい系だったし、今回は大人っぽくしてみようかな。赤レースのタイトスカートに黒のリブニット。ピアスは大ぶりの揺れるやつにして。バッグはどうしよう。

ずらっとバッグが並ぶ棚から黄色のバッグを手に取った。

鮮やかなイエローと、コロンとしたフォルムに一目惚れ♡
誰とも被らないし持つだけでオシャレ度があがるお気に入りのバッグだ。きょうもひまわりみたいな鮮やかな黄色を主張して出番を待っている。

けど、きょうは君の出番じゃないんだな。ごめん。
服との兼ね合いを考えて泣く泣く棚にもどす。
黄色はやめて、黒のブランドバックにしよ。

ふと時計に目をやる。
いけない!そろそろ行く時間だわ。
でかける前って、どんなに早く準備を始めてもなんで時間が足りないんだろ。

細めのヒールを鳴らして、玄関を飛び出した。

******

桐島くんが予約してくれたお店は、隠れ家風の和食屋さん。暖簾を潜ると平日だというのにお客さんでいっぱい。活気に満ち溢れていた。

「予約いただいてますか?」
「桐島です」

桐島くんの名字を名乗るの、なんか照れちゃうな。

通されたのはカウンター席。メニューを眺めていると、桐島くんがやってきた。

「お待たせしました」

さっと隣に腰かけた桐島くんに、少しドキッとして椅子をはなした。
距離が近い。
それもそのはず。1回目はテーブル席、2回目はカウンター。
確実に距離を詰めてくる。

ねぇ、これは作戦?

だとしたら、なかなかの策士ね。

そんな私の思惑をよそに、桐島くんは涼しい顔で続けた。

「ちょっと仕事で寄るところがあって遅くなってすみません」

そうい言いながらバッグをカウンターの下にしまう。

なんと黄色のバッグ。
色味も私のとそっくり。

「かわいいバッグですね」
「お気に入りなんですよ。学生時代から使ってるんです」

出がけにしまった黄色いバッグが頭をよぎる。
黄色のバッグにした方が運命っぽくって良かったかな?

そんな打算を、桐島くんの言葉が遮る。

「聞いてくださいよ、みなみさーん。仕事本当に忙しくて

年下っぽく、甘えた口調で話し始めた。
会話も少しだけ距離を詰めてくる。

2度目のご飯が始まった。
言っとくけど、私はまだ心を許してないよ?

→続く(桐島くんと2度目のご飯②

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