こんにちは、みなみです。
最初は「優等生すぎるかも?」なんて言ってた桐島くんに、どんどんハマっていっちゃう。
これって策略?それとも本気で好きになっていいの?
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「デートってことでいいですか?」
「もちろんです」
そのお誘いをきっかけに、ゆるくLINEが続いている。
“桐島涼真”
最近は名前を見るたび早く既読をつけたくてしょうがない。
…これって桐島くんの手の平で、転がされてる?
「みなみさん、帰省するんでしたっけ?俺、明日は友達とスノボ行ってきます」
届いたばかりの桐島くんのLINEに少しの違和感。
なんでだろう?
あ、分かった。
一人称が「僕」から「俺」に変わった。
こーゆーとこ、うまいのよね。
距離の詰めかたが絶妙。
軽快なテンポでLINEは続く。
「私はきょうから帰省よ。スノボいいわね。楽しんできて(^^)」「楽しんできます!◯◯日の待ち合わせ、11時くらいで良いですか?」
「私もそれくらいかなって思ってたとこ。気が合いますね」
「良かった。そーゆーとこ合わないと辛いですもんね」
ん?
こらこら。
付き合う前提で話を進めてるでしょ?
…でも悪い気はしないあたり、もう結構好きみたい。
楽しみだな。
桐島くんとのデートの予定に心をおどらせながら新幹線に乗り込む。
なんて返事をしようか。
そんなことを考えながら新幹線の窓から外を見やる。
冬の日差しに光る街並みが流れていった。
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