満たされたバースデー
誕生日の前の日。 私も涼真も仕事が入っていた。 少し頑張れば会えたんだろうけど、こちらから誘うのはプライドが許さなかった。 夜、布団にもぐってもなかなか寝付けなかった。 思い返せば去年の誕生日は、みじめな気持ちでいっぱい…
誕生日の前の日。 私も涼真も仕事が入っていた。 少し頑張れば会えたんだろうけど、こちらから誘うのはプライドが許さなかった。 夜、布団にもぐってもなかなか寝付けなかった。 思い返せば去年の誕生日は、みじめな気持ちでいっぱい…
めっきり春めいてきたある日のデートの別れ際。 涼真が唐突に話しはじめた。 「もうすぐみなみの誕生日だね!」 そう。もうすぐ、私の誕生日がやってくる。 涼真と祝う2度目の誕生日だ。 「何かしたいことある?本当だったら1泊旅…
3月31日。 涼真から来月のシフトが送られてこない。 それが私を苛立たせていた。 私は涼真とよりを戻すときに、いくつか約束をしていた。 そのうちの一つが「シフトを出す」だった。 涼真はその場では了承したものの、よりを戻し…
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