桐島くんと3度目のご飯

こんにちは。恋愛大好き♡アラサーOLのみなみです。
今回は桐島くんと3回目のご飯に行った話。

人をスペックで見るのは好きじゃないんだけど桐島くんに関しては「え、なんで結婚してないの?」って不思議になるのよね。

イケメン・高身長・高収入・性格良い・仕事できる・会話楽しい。

こう並べると、もはや「Go以外の選択肢がないのでは?」って感じるんだけど逆に条件良すぎて「条件が良いから好きなんだろうか」って思っちゃうの。

ひねくれてる?

理性で気になってる感じが引っかかってたんだけど前回のデートで突然放り込まれた〝ときめき〟で、ぐっと気になる度が上がっちゃった♡

やっぱり恋はときめかなくちゃ!

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年の瀬も押し迫った時期に開かれた3度目のご飯。
今回は私が選んだ創作和食屋さん。

前回、桐島くんの思わぬ一面を見て俄然興味が湧いた。
ただの優等生じゃないみたい。

もっと、知りたいな。

「二軒目、いこ♡」

初めて私から誘った。

二軒目は桐島くんチョイスのワインバー。
奥の個室に通されて、しばらくすると恋の話へ。

これまでの恋人の話。
思い出のクリスマス。
デートでしたいこと。

「みなみさん、今デートしてる人って何人くらいいるんですか?」
「んー、いないよー」
45人?」
「そんなにいそうに見える?笑」
「いやいや、そのくらいいるでしょー!」
「いないってば笑」

デートってどこからを指すのかしら。

食事から?昼間のお出かけから?
でも、2人で昼間に遊んでも、恋愛感情が沸かない場合もあるじゃない?

私はいつだって都合よく〝デート〟という単語を使い分けていた。

ふと気付いたように桐島くんは聞く。

みなみさんってどこからデートって思います?」

あら、賢いのね。

「うーん。2人でご飯はデートにカウントしてないかな」

一呼吸、桐島くんをうかがいみる。

ごめんね。
だから、これはまだデートじゃないわ。

桐島くんは私の答えを聞くと、少し思案したのち質問を続けた。

「じゃあ、どこからがデートだと思います?」

「昼間2人で遊ぶってなったらちゃんと考えなきゃって思うよ」

もう一度、桐島くんへと視線を移すと、視線が絡み合う。いつもの優しげな目とは違って、物陰から獲物を狙うようなスッとした目つき。

へぇ、そういう目もできるんだ。

私も少しだけ、挑戦的な顔をしていたのかもしれない。数秒、お互いの真意を探り合うと話題は次の、他愛もない話へと流れていった。

結構盛り上がったその日の夜は、夜更けまで飲み明かして解散。

しまった明日は会議なのに。

翌日、二日酔いに苦しみながら会議へ向かう途中にLINEが鳴った。

〝桐島涼真〟

「きのうはありがとうございました!こんど普通に遊びましょう!」

え?!そっからデートって言ったじゃん?!

まさかの翌日。しかも直球。

牽制したつもりだったのに自信あるのね。
その怯まない姿勢に、また少し惹かれる。

何より昨日の視線が忘れられないかも。


「デートってことでいいですか?」

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